SEPIA

俺にあれさえなかったら
きっとこんなことにはなってなかった
俺は剥き出しになって
あの日に何か失くした
そしてそれ以前の俺は
もう霞みがかってよく見えない

経験したことは糧にしろって
ほざくけどさ
俺にはあんなのなくてよかった
知りたくもなかった
あの汚れ
そしてそれ以上に穢れた俺
鮮やかなまま色褪せない
嫌なものほど生々しい

俺にあれさえなかったら
きっとこんなことにはなってなかった
俺は身ぐるみはがされ
あの日に心を失くした
そしてそれ以前の俺は
もう単なる美しい夢

ちょっとだけいい気分になろうと
思い出すんだ
でもぜんぜんダメなんだ
何ひとつなくて
死の記憶
生身だった頃が空っぽで
命の輝きを知らない
死んでからしか憶えてない

俺にあれさえなかったら
きっとこんなにはなってなかった
俺はこの正体を知って
あの日に命を失くした
そしてそれ以前の俺は
もう埋められた死体

俺はあの日死んだ
こんな腐った命はいらない
透き通ってた記憶がないよ
そんなもの全部かすれて
俺の色彩は穢れてる

俺にあれさえなかったら
きっとこんなにはなってなかった
俺は身ぐるみはがされ
あの日に心を失くした
そしてそれ以前の俺は
もう単なる美しい夢

俺にあれさえなかったら
きっとこんなにはなってなかった
俺はこの正体を知って
あの日に命を失くした
そしてそれ以前の俺は
もう埋められた死体

俺にあれさえなかったら
きっとこんなことにはなってなかった
俺は剥き出しになって
あの日に何か失くした
そしてそれ以前の俺は
もう霞みがかってよく見えない

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