頭が真っ暗
息ができない
手足はばたつき
喉元が泡を吹いて
震えが止まらない
俺の中に悪魔がいる
こんなのは俺じゃない
助けを求める叫びだけ
虚しくこだまで消えていって
悪魔のような神がいる
そいつは恐ろしく気高く
何より狂暴で
俺は振りまわされ引っかきまわされて
死にそうだよ
そいつさえいなければ
俺はこんなクズみたいな悲鳴……
頭が真っ暗
息ができない
手足はばたつき
喉元が泡を吹いて
震えが止まらない
俺の中に悪魔がいる
こんなのは俺じゃない
助けをもとめる叫びだけ
虚しくこだまで消えていって
いつからいるんだろう
そいつは俺にはりついて
一瞬も離れない
隙をついて俺を突き破って現れ
傷を求める
誰もかれもの
そうだよ 俺自身のだって……
違うのか
言い訳なのか
そんな奴いやしなくて
もともと俺にひそむ本性なのか
それともその本性の産物か
あれは俺なのか
あの悪魔は鏡に映っただけの俺
分かんないよ
だったら怖い
助けてくれよ
それとも俺は逃げられないのか
逃げられない?
俺のせい?
この返り血は俺の意思か
この悲鳴も苦しみも何もかも
頭が真っ暗
息ができない
手足はばたつき
喉元が泡を吹いて
震えが止まらない
俺の中に悪魔がいる
こんなのは俺じゃない
助けを求める叫びだけ
虚しくこだまで消えていって